2026年度日本看護学会学術集会で発表

ブログ

人材が集まらない地域で、看護学生が「働く意味」を知ると何が起きるか ― 日本看護学会で発表しました


岡山で開催された2026年度日本看護学会学術集会に、発表者として参加させていただきました。

発表したのは、医療過疎地域にあるクリニックでの4年間の取り組みです。

看護学校の授業が始まる前の15分間。そこで「働くこと」と「幸せ」の話をしました。

近隣の看護学校は教員が不足し、私たちのクリニックは看護師が集まらない。その両方を抱えた地域で、クリニックから看護師を派遣し、授業を担当することから始まりました。

ただ、授業を代わりに受け持つだけでは、人材不足は解決しません。そこで加えたのが、ウェルビーイング教育と経済教育です。

  • お金とは「感謝の対価」であること
  • 看護学校で学ぶことは、将来より多くの感謝を受け取るための「自己投資」であること
  • つまり、今この教室で学んでいることが、そのまま幸せにつながっていること

抽象的な「やりがい」の話ではなく、経済の仕組みとして説明したのが特徴です。

4年間かけて、この時間を全7コマ中1コマから7コマへ段階的に増やしました。結果として授業理解度は年々向上し、統計的にも強い相関が認められました。

そして、この授業を受けた学生が、実際に私たちのクリニックへ入職しました。入職後の「やりがい」に関する評価は他の職員より高く、「認定看護師などの学びを続けたい」という声も聞かれています。

少子高齢化で働き手が減り、患者さんは増えていく。医療過疎地域での人材確保の工夫は、これから全国の課題になります。

そうした未来予測を評価いただき、発表の機会をいただきました。


タイトルとURLをコピーしました